英語の発音と勉強法!大事な事はこの3つ!「フォニックス」はmust!
日本人が英語を勉強する時、何を一番最初にしたらいいか?
それは、絶対に「フォニックス」!
「したらいい」と言うより、まず最初に「すべき!」だと思う。
それなのに、日本の中学校からスタートの英語教育では、この「フォニックス」がすっとんでいる。
それは、中学は3年間と時間がないから?
でも、2020年からの英語教育改革で、この中学スタートだった英語が、小学5年・6年生からのスタートになる。
ああ、ちょっとゆとりできて小学生の時に「フォニックス」から始めれるんだ!と思いきや小学生の教材を見ても、どこにもフォニックスがない。
ちょっと愕然!!
前置きが長くなってしまいましたが、今日は、Sophieさんに英語の発音と効果的な勉強方法について話してもらいたいと思います。
英検1級・TOEIC980点のSophieさんは、純ジャパ。
今や英語専門家だけれど、そんなSophieさんさえ、かって「フォニックス」の存在を知りませんでした。
そして、興味深いのは、Sophieさんの息子さんは、しっかり現地で「フォニックス」を教えこまれている事、
アメリカで、アメリカの子供は、一番最初に、しっかりフォニックスを学ぶのです。
それなのに、日本の英語教育は改革と言いながら全然、変わっていない・・・。
このことについては、また後日、いろいろ書きたいと思います。
英語の発音と勉強法!「フォニックス」
以前の英語と日本語の違いの記事でも触れたとおり、英語の母音と子音の数が日本語と大きく異なるため、日本人が、英語の発音でつまずく大きな原因となっています。
実際、アメリカ在住時に私の発音が悪過ぎたために、簡単なフレーバーの注文でさえ、上手くいかなかった経験があります。
“vanilla”と”cinnamon”という日本でもなじみのある英単語でも何度繰り返し言っても通じませんでした。
後でアメリカ人の友人に頼んで、正しい発音を教えてもらったのですが、“vanilla”はアクセントを置く場所が違っていたため通じなかったとわかりました。
私は日本語で”ヴァニラ”と言う時と同じように、”va”にアクセントをおいて発音していたため通じなかっのです。
英語では実際、”ni”にアクセントを置きます。
このように日本で馴染みのある英単語でも、アクセントを置く場所が違ったりする場合があるので注意が必要です。
また”cinnamon”は、”ci”が「シ」ではなく、「スィ」に近い音で、日本語では使用されない音だったことが、通じなかった原因でした。
正しい発音を教えてもらった後は、感覚が残っているのでしばらくは正しく発音できるのですが、練習を怠けていると、悲しいかな、また悪い発音に戻ってしまうんです・・・。
私が発音で悪戦苦闘する中、息子は苦戦することなく正しい発音を身に着けていきました。
平日は朝8時から午後3時ごろまで、現地校で生の英語に囲まれていた上に、ローマ字を習う前だったので、耳にした音をそのまま発音できていたからだと思います。
息子に、現地校でどんな風に英語を教えてもらったの?と聞いてみたところ、アルファベットの並びごとに、どんな発音になるか徹底的に教え込まれたそうです。
なので、息子はアメリカから戻ってきて3年以上たった今でも、正しく発音できます。
後で調べてみて、分かったのですが、この現地校で実施されていた発音教授法は”フォニックス”と呼ばれるものでした。
恥ずかしながら、現在、発音を向上させようと、この”フォニックス”に取り組んでいる最中です。
私が選んだテキストはこちら。
「<フォニックス>できれいな英語の発音がおもしろいほど身につく本」ジュミック今井著。
>>CD BOOK <フォニックス>できれいな英語の発音がおもしろいほど身につく本 (アスカカルチャー)
基本のフォニックスを学びながら、日常的なフレーズをリズムに合わせて音読していく本になります。
ローマ字発音が染みついてしまっている大人にとって、正しい発音を会話の中で自然に発音できるようになるには根気がいりそうです。
しかし英語学習者として、ネイティブに近い、綺麗な発音はやはり憧れですから、頑張って続けていこうと思っています。
英検の二次面接の採点基準には発音の項目もあるので、正しい発音が出来るだけで点数が上がりますよ。
英語の発音と勉強法!「音の連結(リンキング)」&「音の脱落(リダクション)」
もっと手っ取り早く英語の発音を矯正できる方法はないの???と思われる方もいると思います。
そんなうまい話が・・・実はあるんです。
正確に言うと、発音の矯正というより、英語らしく聞こえる話し方の練習方法なのですが、習得に時間を要するフォニックスに比べ、比較的早く効果が感じられ、かつ、リスニング力アップにも繋がる発音の勉強方法があります。
それは音の連結(リンキング)と音の脱落(リダクション)に気を配りながら話す練習をすることです。
英語の音声を聞いていて、何を言ってるかさっぱりわからないのに、スクリプトを見てみたら、意外と簡単な英単語や、すでに知っている英単語ばかりだった・・・という経験はありませんか?
なぜそんな現象が起こるかというと、英語の場合、英単語が並んで、文として話される時、前の英単語の最後の文字と、後ろの英単語の最初の文字が繋げて発音されたり(リンキング)、英単語の一部が省かれて発音されず(リダクション)、スクリプトから連想する音とは異なった音で発音されるからです。
この音の連結(リンキング)と音の脱落(リダクション)は、ネイティブスピーカーの会話の中で頻繁に起きます。
早口なネイティブスピーカーの会話だと、ほぼ100%この音の連結(リンキング)と音の脱落(リダクション)が起こっていると考えて間違いありません。
この音の連結(リンキング)と音の脱落(リダクション)に気を付けて発音するだけでも、かなり、カタカナ英語の発音から脱することができます。
またこの、音の連結(リンキング)と音の脱落(リダクション)が起きやすい英単語の組み合わせも大体決まっていて、それらの英単語の組み合わせを覚えておくだけで、発音の向上だけでなく、リスニング力アップにも繋がります。
音の連結(リンキング)と音の脱落(リダクション)がよく起きる組み合わせは、
“want you” 「ウォンチュー」
“let you” 「レッチュー」
“but I” 「バライ」
“what I” 「ワライ」
などです。(もちろん、まだまだ沢山あります)
この音の連結(リンキング)と音の脱落(リダクション)の組み合わせのパターンを増やすのに最適な勉強方法があります。
それはTOEICの勉強方法でも紹介したディクテーションです。
聞こえてくる音を一字一句を書きとっていく作業なので、音に集中して英単語を書きおこし、スクリプトと照らし合わせていく作業の中で自分で音の連結(リンキング)と音の脱落(リダクション)の組み合わせのパターンに気づくことが出来ます。
自分で気づくことができるので、記憶にも残りやすいです。
ただ、注意点があります。
そもそも、英単語が並ばないと音の連結(リンキング)も音の脱落(リダクション)も起きないので、出来るだけフレーズで音声を区切って聞くようにしてください。
もっと手っ取り早く、音の連結(リンキング)と音の脱落(リダクション)のパターンを知りたい!!
という方にはこんな本もあります。
“英語4技能スピーキング試験完全攻略ストラテジー” 和泉有香、横山カズ共著。
>>英語4技能 スピーキング試験 “完全攻略” ストラテジー
こちらの本の前半に、音の連結(リンキング)と音の脱落(リダクション)のパターンと日本人がアクセントの位置をよく間違える英単語がまとめて紹介されています。
後半は英検準1級の面接試験に役立つ内容となっています。
英語の発音の勉強法を紹介してきましたが、正しい発音かどうかを気にするあまり、
恥ずかしがって会話する機会を失ってしまっては意味がありません。
正しい発音が出来ることに越したことはないのですが、たとえ、発音が悪くて英単語が通じなくても、別の表現で言い換えられるくらいの、柔軟な英語運用力も同時に身に着けていくようにしましょう。
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