英語の音の変化 「have」は、前後に他の単語がつく時いろいろな音に変化するよ!
日本語は、単調だけど、英語って音が変化する。
それが英語のリスニングをむずかしくしていると思います。
そんな日本人にとって苦手な英語の音の変化について 何回かに分けてパターンで紹介していきたいと思います。
今日は、「have」の音の変化です。
haveは、中学1年生で習う基本動詞!
なんだ、「haveか?」と思うかも知れませんが、この「have」のリスニングって奥が深いのです。
「have」は、have to で〜になければならないと使ったり、
また、have + 過去分詞で完了形で使ったりします。
そんな時、「have」は、元の「ハヴ」の音は変化します。
つまり、最初に習った「have」が「ハヴ」でなくなるのです。
それを「ハヴ」と聞こえてくると期待して待っていても聞こえてきません。
いくつかの「have」の音の変化を知っているだけでも、その後のリスニングは、ぐっと楽になります。
「have」の音の変化は、いくつあるでしょうか?
「have」の前後に他の単語がきたときは、こんな感じです。
「have to 」「ハフタ」
「has to 」「ハスタ」
「I've been」は、「アイヴビン」
「She's been」で、「シーズビン」
「should’ve」は、「シュダヴ」
「could’ve 」「クダヴ」
「would’ve」 「ウダヴ」
「might’ve」 「マイタヴ」
「shouldn’t have」「シュドゥンタヴ」
そのうちの1つです。
英語の音の変化 「have」:<have to>と<has to>
have toは?どう発音する?
「have to」を「ハヴ+ ツゥ」と読まない事!
これを、have とtoを「ハヴ」と「ツゥ」とバラバラにしてこんな風に発音している限り、英語のリスニングも絶対に聞こえてきません。
変化の順
1、「have」と「to」をくっつけて発音します。
2、くっつけで発音すると「have」の「v」は、「f」になります。
3、「hafto」になります。
4、「to」は「ツゥ」でなく弱くなって曖昧な「タ」の音になります。
5、「fafta」→「ハフタ」
「v」は有気音ですが、つながって読むと音を出している時間がなくなって、無気音の「f」になるのです。
口の形は同じ!
「v」の発音も、「f」の発音も、上の歯を軽く下唇に当てます。
そして、「v」は、そのまま息を吐き出して声帯を震わせます。
その時「ヴ」っと音がでます。
声帯を震わせず息だけ出すのが「f」の「フ」です。
ああ、、、カタカナで説明するのは、むずかしい!
よく発音の本に、「v」と「f」の発音は「下唇を噛む」とか書いてありますが、噛まなくてもいい。
ちょっと軽く上の歯を下唇に当てるだけ。
下唇を、上の歯に、ちょこっと当てるだけ!
そして日本人がよく間違うのは、母音をつけてしまう事。
「vu」「fu」のように「ヴウ」「フウ」と「u」「ウ」をつけてしまいます。
この母音は入りません。
「v」や「f」の子音は、あくまで 「ヴ」「フ」だけ!
今、私が、書いている有気音とか無気音、また母音とか子音とか、これらが分からない方は、やっぱりフォニックスを勉強してほしい。
フォニックスは、アルファベットの読み方です。
ABCDEFGは、「エイ・ビー・シー・ディ・イー・エフ・ジー」でなく、「ア・ブッ・クッ・ドゥ・エ・フ・グッ」なのです。
やっぱり、発音のこと書くのに、カタカナは無理ありますね。
4番目に「to」の「ツゥ」が、弱くなって曖昧な「タ」の音になります。と書きましたが、この「タ」となる「タ」は「ta」でない。
「have to」を続けて発音するとき、「to」の方は、弱くなってアクセントはつきません。
アクセントのつかない母音は、曖昧な母音になるのです。
はっきり「o」の音を発音しないのです。
曖昧な母音は、「ア」に近い「オ」のような音で軽く、だる〜く発音されるのです。
has toは? どう発音する?
have to は「ハヴ+ ツゥ」ではなく、「hafta」=「ハフタ」と言う風に音は変化します。
では、
He has to do homework.のように、「has to」の場合は?
変化の順
1、「has」と「to」をくっつけて発音します。
2、くっつけで発音すると「has」の「z」は、「s」になります。
3、「hasto」になります。
4、「to」は「ツゥ」でなく弱くなって曖昧な「タ」の音になります。
5、「fasta」→「ハスタ」
「z」と「s」は、同じ口の形で同じ発音です。
「z」は、有気音で音を出しますが、「s」は無気音で息だけです。
あとは、「have to」が「ハフタ」に変化したのと同じ理屈で、「has to」は「ハスタ」と変化します。
「have to」と「has to」の2つの例文
I have to do homework. → 「ハフタ」
He has to do homework. →「ハスタ」
これらのhaveの音の変化、生まれたときから英語を使っているネイティブは、考えないでもこう発音しています。
でも、日本人で、特に大人になってから英語を勉強する人は、この音の変化の理屈を、絶対に知っておいた方がいい。
自分で英語を話すとき、音を変化させないで発音しても通じます。
ただし、変化した音が聞こえてきても、理屈を知らないと永遠に英語は聞き取れません。
英語の音の変化 「have」:完了形の「have」の変化
次は、完了形の「have」です。
have beenは?
日本人の英語学習者は、皆、と言っていいくらい「have+been」の使い方が大の苦手です。
それは、仕方ないですね。
だって、日本語に、この完了形の概念ってないのですからね。
日本人が完了形を苦手とするのと同じように、ネイティブが日本語を勉強したとき、使いこなしが難しいのは、「謙譲語」とかです。
ネイティブの人たち、日本語の「尊敬語」は、ちょっと勉強したら問題なくできても、「謙譲語」と言うもの、最初、よく分からないようです。
日本語ってそう言うところが難しいのです!
でも、最近の若い日本人も、「謙譲語」なんであまり知らないかもね!
さあ、「I have been busy this week.」の「I have been」を読んでみましょう!
だいたい生徒さんたち、「アイ ハブ ビーン」と発音されます。
もちろん、そう読んでも、通じます。
でも、そう読んでいる限り、ネイティブが発音した時、聞き取れません。
音の変化の順
1、「I have been」は、「I've been」と短縮されます。
2、「have」は、「ハヴ」でなく、「v」と「ヴ」の音だけです。
3、「v」の音は、フォニックスで練習した「v」の有気音で声帯を震わす音ですが「I」「アイ」の後では、弱く発音されます。
4、「been」は、「ビーン」でなく短く「ビン」です。
5、「I've been」は、「アイヴビン」です。
beenは、辞書を引くと、 [bi:n] と言う発音記号なので「ビーン」と読む人が多いのえすが、 have beenのbeenは、発音記号で言うと、〔ɪ〕という発音記号です。
カタカナで「ビン」と書きましたが、ベンみたいなビンです。
カタカナで説明するのは無理がありますね・・・
「I've been」=「アイヴビン」|例文で覚えましょう!
I've been good.(ずっと元気でした。今も元気です。)
I've been sleepy all day.(一日中、眠かったです。)
I've been thinking about you.(ずっとあなたのこと考えてたの。)
「She's been」=「シーズビン」|例文で覚えましょう!
「I have been」は、「I've been」=「アイヴビン」
では「She's been」は?
省略前は、「She has been」ですね。
「She has been」は、「She's been」で、「シーズビン」となります。
She's been very busy lately.(彼女は、最近とても忙しいです。)
英語の音の変化 「have」:助動詞+完了形<should have、could have、would have、might have>
これら4つの発音は、ちょっとむずかしい。
should have、
could have
would have
might have
これらが言えるようにならないと、これらを聞くのはむずかしい。
リスニングのためにも、発音できるようにしましょう!
should have
I should have studied English more.」(英語をもっと勉強すべきだったわ。)
音が変化する順番
1、「should have」は、「have」が省略されて「should’ve」となります。
2、「have」の「h」が消えて「ave」だけになります。
3、「should」の「d」と「ave」がくっついで「dave」と聞こえます。
4、「should’ve」は、「シュダヴ」になります。
could have
could have → could’ve 「クダヴ」(~できたでしょうに。)
You could've told me. (話してくれればよかったのに。)
would have
would have →would’ve 「ウダヴ」(〜しただろうに。)
He would’ve told me if he had known it. (彼はそれを知っていたら、私に言ってくれただろうにね。)
might have
might have →might’ve 「マイタヴ」(~だったかもしれない)
That might have been a dream.(それは夢であったかもしれません。)
これらの否定形は? should not have
should not have→shouldn’t have「シュドゥンタヴ」となります。
haveの「h」は消えてしまいます。
意味は、「〜すべきでなかった」です。
後悔する時に使えるので覚えておいたらいいでしょう。
またこれも発音できるようになれば、リスニングでも聞こえるようになります。
I should have drunk beer too much last night.
(昨日の晩、あんなにたくさんビールを飲まなかったらよかった。)
完了形で使う「have」の変化でした。
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