どうして日本人は英語のリスニングが苦手?
英語が聞き取れない!リスニングが苦手!って英語学習者が多いのには、ちょっと驚きました。
例えば、TOEICや英検の高得点の人、たくさんの単語を知っている受験生でさえ、アメリカ人の子供が日常話している簡単な英語が聞き取れない・・・。
でも、英文を見ると「なあんだ〜」と皆、が言う。
英文を見たら簡単!!
内容は、中学1年生レベル!!
こんな風に、皆が分かるような簡単な英語でも、聞き取れないことがある!
本当に簡単な英語でも、日本人が聞き取れない原因を追求していくと、それは英語のリズムにあるのだと分かりました。
この英語のリズムについてお話ししましょう。
英語のリスニングが苦手!どうしたらいいの?と悩んでいる方、この英語のリズムについて知りましょう!
英語のリスニングのために英語のリズムを知ろう!英語の発音も大事!
日本人が聞き取れない原因は、それは英語のリズムにあるのです。
日本語の単語には、アクセントがありません。
だから、日本語を話す時は、アクセントをつけることなく、平坦で単調です。
それに比べて英語は、それぞれの単語をアクセントがあり、アクセントのある母音だけを強く発音します。
例えば、
日本語で、「山田さん」は「YA MA DA SA N」=や、ま、だ、さん。
早く読んでも、ゆっくり読んでも「やまださん」
でも、アメリカ人は、反対に、山田さんと言う時に、日本人のように言えません。
アメリカ人が言うと「yamadasann」=や まあ ださん」になってしまいます。
バナナであれば。日本人は、banana=「バナナ」。
早く読んでもゆっくり読んでも、「バナナ」
では?アメリカ人が読むと、「banana」=「ばなぁな」
これは、ゆっくり読んでも、「ba na na」=「ば なぁ な」なんです。
英語の発音の基本
アクセントの母音のところを強く発音し、他のアクセントのないところは弱く発音することになるので、自然に英語の文章は、リズムができてきます。
英語の発音の基本
それから、日本語の子音は全部 母音が付きますよね。
ka ki ku ke ko
sa si su se so・・・と言う風に、ローマ字を習う時に、子音に母音のa i u e o をつけましたよね。
でも、確かに、日本人はローマ字読みをしてしまって子音にどうしても母音をつけてしまう傾向があります。
でも、英語のリスニング力をつけたいなら、まずは子音には子音だけの発音があるってことを頭に強く入れておいてほしいです。
英語のリスニングのために!英語のリズムの例
「Take a look!」(見て!)
一つ目の例は、
「Take a look!」(見て!)
日本人がローマ字風に読んでしまうと「テイク ア ルック!」
でも英語は繋がります。
takeのa エイにアクセントがあり、keは日本語のク=kuではなく、kと言う子音だけ。
このkと言う子音が、次のaとつながって「テイカルック」とつながってしまいます。
「テイク ア ルック!」と言う音声を期待して聞いている日本人は、「テイカルック」と聞こえたら、何??と分からなくなってしまいます。
つまり、英語が聞き取れない!
単語と単語が、弱くなったり、つながって聞こえたり、短くなったり、消えたりします。
また別の音に変わったりするので、日本人にとってはそれがやっかいです。
なぜ、そんな風になるのか?というと、その方が、発音しやすいからです。
一定の英語のリズムがある方がスムーズにしゃべれます。
「I've got to go.」(もう行かなくっちゃ・・・)
もう一つの例文は、「もう行かなくっちゃ・・・」と言う時の英語「I've got to go.」です。
have got to = have to の事です。
これを日本人に読んでもらうと、
「アイ ブ ゴット ツー ゴー」と、ブチ切れで読まれます。
日本人の英語を読む時の特徴は、1個1個の単語を、発音するのです。
すごく丁寧。
でも、実際、ネイティブが話すときは、だいたい1つの文章を、息を吸って一気に吐きながら全部言います。
長い文章は、2つか3つに切りますが・・・
「I've got to go.」のような短い文章は、一息です。
1個ずつ単語を切って発音せずつなげて発音します。
「I've got to go.」=「アイヴガッタゴウ」です。
「ブ」でなく、「ヴ」
「ゴット ツー」でなく「ガッタ」
「ゴー」でなく「ゴウ」です。
got to go を「ゴット ツー ゴー」とゴット ツー の音を期待して聞いていてガッタと聞こえたら別もの?と思ってしまいます。
これが、英語のリスニングが苦手!と言う原因なのです。
英語のリスニングのために!英語のリズムは学校で習わない!
日本では、中学、高校と、英語を勉強しますが、こういう英語の音の変化については、学校で習いません。
いえ、そもそも日本の中学で、初めて英語を勉強する子供だちに、英語の音=フォニックスを教えていない!
まずは、フォニックスを習うべきなのです。
アメリカでは、子供の時に、皆、フォニックスを習います。
中学のときに、このフォニックスと英語のリズムについて少しでも習っていたら、その後のリスニングとかにも絶対に役立ったはずだと思います。
英語のリズムを習うことは、アメリカ人のようにネイティブぽく話すと言うのではないのです。
英語は、音の変化があって、英語にはリズムがあるという理屈を知っておくだけでも、英語のリスニングのときに聞きやすくなります。
理屈を知らないと「ガッタゴウ」「ガッタゴウ」と英語の音声が聞こえてきても、それが「got to go」の事だと分からないからです。
こう言う英語の音は、永遠に何度聞いても聞き取れません。
英語のリズムについては、このプログでも、時間をかけてお話ししたいと思います。
英語のリズムのための音の変化は、大きく分けて5つあります。
英語のリスニングのために!5つの英語のリズムのための音の変化
5つの英語の音の変化
英語のリスニングのための音の変化【REDUCTION(弱化)】
REDUCTION(弱化)
音が弱くなります。
弱くなっても聞こえる時もありますが、聞こえなくなって消えてしまうこともあります。
英語のリスニングのための音の変化【CONTRACTION(短縮)】
CONTRACTION(短縮)
音が省略されます。
I willが、I'll のように。
現在完了なんかI have が、I've . そしてHe has が、He'sとなったらリスニングしていて分からなくなる。
英語のリスニングのための音の変化【DELECTION(脱落)ELISION (消失)】
DELECTION(脱落)ELISION (消失)
音が消えてしまいます。
日本人でも、自然にできているのが、例えば、Good morning.(グッド・モーニング)
dが消えてしまって、Goo morning.(グッ・モーニング)
さらに言えば、最後のgも消えてしまって Goo mornin.(グッ・モーニン)
英語のリスニングのための音の変化【LIAISON(リエゾン・連結)】
LIAISON(リエゾン・連結)
音がつながります。
Turn off は、日本人は、「ターン オフ」とバラバラに言います。
でもネイティブは、「ターノフ」を音をつなげます。
続けて一気に発音すると、turnの最後の「n」と、offの「o」がつながって「no」になります。
だからTurn off =「ターノフ」です。
英語のリスニングのための音の変化【LIAISON(リエゾン・連結)】
ASSIMILATION(同化)
音が変化します。
この音が違う音になってしまうASSIMILATION(同化)は日本人にとってはとても聞い取りが難しい要素です。
betterは、日本人は、「ベター」と発音します。
でもネイテイブは「ベラ」
litteleは、日本人は、リトルだけど、ネイティブは、「リドル」や「リル」
「t」の音は、軽い「r」や「d」に変化するのです。
カタカナではかけませんね!
英語の文章には、この5つの音の変化がミックスしています。
REDUCTION(弱化)があったりASSIMILATION(同化)があったりと。
つながったり消えたりが混じり合っています。
本格的なリスニングの特訓をする前に、基本的な英語の音の変化のパターンをまず理屈で知りましょう!
この英語のリズムと音の変化については、動画も作成しないといけないと思っています。
カタカナでは説明しきれないからね!
では!